ご近所のドラマ(について語る)仲間との話題にこと欠かない2019夏。

中心となるのは『凪のお暇』で、好対照ダメンズ・イッセー高橋と中村倫也の間で心揺れ動く女子が非常に多い。

おくにとしては、エレガンスパレスの主・三田佳子さんと凪の母を演じる2時間ドラマの女王・片平なぎささんといった熟練俳優がしっくりおさまっているのがうれしい。

加えてソニー損保CM以来、所在を気にかけていた唐田えりかちゃんが完璧美女として、筋肉体操漬けで食傷気味だった武田真治がママ役として、それぞれスピンアウトストーリーができそうな存在感にうなった次第。

また、水谷果穂さん中田クルミさん滝内公美さん大塚千弘さん藤本泉さんなど、レベルの高い脇固めもなかなか。

20代で人生リセットは早すぎる感があったが、これだけのキャストとハプニングが用意されているなら、そりゃそうかと膝を打ったりした(漫画は読んでいません、すみません)。

『凪のお暇』も毎回楽しみだが、個人的には『ノーサイド・ゲーム』である。うっかり観たらハマってしまった。おかげでそれほど好印象でなかった大泉洋が好きになり、主題歌を歌う米津玄師にもやっと触れることができた。

笹本玲奈ちゃんの真摯なラグビー部マネージャーぶりも好感度大。山崎紘菜ちゃん阿部純子さん南端まいなちゃんなど女性陣の美しさを忘れるほど、物語に惹きつけられてしまった。

1回分のドラマで大体2〜3回は泣いてしまう。暑苦しくない、全力を尽くした心ある頭脳プレーに胸を打たれる。私自身、ラグビー部のマネージャーを経験したから。や、そんな単純なものではないと思う。

他にも一つひとつ、じっくり語りたいドラマが盛りだくさん。

三浦春馬の顔のそげ方と悪役の黒木瞳さんに注目が集まる『TWO WEEKS』、凛と美しい芦名星さんとオッサンの咀嚼音が噛み合わない『W県警の悲劇』、深キョンがカッコかわいい『ルパンの娘』、演技なのか何なのか常に清々しい杏ちゃんの『偽装不倫』、昭和・平成・令和が調和した『サイン』、熱く理知的な反町に味方したくなる『リーガル・ハート』、誰もがありのままの『警視庁ゼロ係』、マメ知識が身につく安定の『科捜研の女』などなど。

子役ギリでいくと、『凪のお暇』の白鳥玉季ちゃんと『TWO WEEKS』の稲垣来泉(くるみ)ちゃんがダントツ!放つ言葉も尊すぎて、見習うというより崇めちゃうレベル。

夫を支える役としては『リーガル・ハート』の和久井映見さん。見守りながらもビシッと励ます、アメムチラインが絶妙。母親役では『凪のお暇』の吉田羊さん。控えめながら仕事はきっちり、おちゃめな一面があの短い露出で伝わるのはさすがとしか言いようがない。『ノーサイド・ゲーム』の松たか子さんは強烈な印象はないけれど、長いスパンでジワジワきている。

やっぱりテレビドラマって、おもしろい。この納得感とワクワク感のまま、次のクールもそのまた次も駆け抜けたい。

画像いっさいナシっていうね…